脳ドックって、どんな検査をするの?痛い?時間はどの位かかるの?

脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)はあまり自覚症状がなく突然発症し、後遺症が残ったり、死に至ったりと怖いイメージがありますが、それは、突然に起こるわけではなく、原因があります。
それは、高血圧、高血糖、高脂血症などによる動脈硬化によって発症するのです。
このような生活習慣病を防ぐとともに、自覚症状がなくとも、脳ドックを受けておくのは脳卒中の予防に大切です。
特に、MR検査はCTと違い被爆がないので、お勧めです。

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MR検査の装置は?

MRI検査は強力な磁力と電波を使います。

MRI 装置は、巨大で強力な「電磁石」です。ほとんどがトンネル構造をしていています。
トンネルの周りには、銅線がぐるぐると巻かれていて、そこに電流を流すことでトンネル内部に磁界を作ります。
個人病院などは1.5T(テスラ)の装置が多く、総合病院では1.5T~3Tの装置があります。
これらは、非常に強い磁場強度です。

一番多く使われている超伝導型のMRI 装置は、周りの銅線を液体ヘリウムでー176℃まで冷却し、銅線の電気抵抗をゼロにして、一度流した電流が永久的に流れ続けるように設計されています。また、発熱も抑えられ安定した磁力が得られます。
熱の伝達を遮断するために、真空層もあります。
MRI検査室に入ると、「シュッコン、シュッコン」と音がしているのは、真空にしている音か液体ヘリウムを循環させている音らしいです。確か…
検査室内も結構寒い感じがします。23℃以下に設定して、温度上昇は大敵なんでしょうね。

なので、検査が行われていないときでも、磁場は発生している訳ですから、MRI検査室内には、金属の持ち込みができない訳です。
検査室内に入れる点滴棒や車椅子はすべて、 非磁性体のもので、MRI対応と明記してあります。
検査室入り口の上には、「磁場発生中」と「使用中」の表示灯がついています。

MRIはどのような検査なの?

MRI検査は電波を使うといいましたが、MRI撮像中は、ラジオ波と呼ばれる電波を体に照射します。
体にラジオ波を照射すると、体はエネルギーを受け取りますが、照射を止めると従来のエネルギーに戻ろうとします。
戻ろうとした際に体から出てきたエネルギーを受信して、それを画像にしています。
ラジオ波を当てるなんていうとなんだか怖いような気もしますが、大丈夫です。
脳なら、これ以上は当てていけないという基準がありますから。
また、それと同時にMRI装置内での磁界の変化が行われます。
磁界を変化させるためにも電磁石を使うのですが、傾斜磁場コイルと呼ばれ3つ(3方向)あります。
その電磁石それぞれに流す電流の量を調整することで磁力の強さを変化させているのです。
このときに、電磁石の銅線の部分が振動して音がするのです。

検査が始まると色々な音がするのはこのためです。

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検査の流れ

まず、MRI検査を受けるときは、体内金属がないか、訪ねられます。
MRI検査室内は大きな磁石が置いてあるのと同じですから、検査の時にX線が照射されるCT室と違い、常に磁場が発生しています。
ですから、体内に手術などで金属が入っている人は入室出来ません。
最近では、整形外科の手術で使われる人工関節や脳外科の手術で使われる脳動脈瘤クリップなどはMRI対応の非磁性体であるので、手術を受けたときはMRI対応か聞いておくと調べる手間がないので、スムーズに検査を受けることができますよ。
受け込み型医療機器(ペースメーカー、除細動器、カテーテル、ポンプ、人工内耳など)はMRI検査の時に問題を起こす可能性があります。
ペースメーカーは1.5TのMRIに対応しているものがあり、循環器の医師の元でMRI検査前後でメーカーの人がペースメーカーの調整を行うことでMRI検査を受けることが可能になりました。
人工内耳は磁石が入っているのでほとんどが禁忌です。

検査を受ける時は、金属類を外します。
金具の付いていない下着の上に検査着を着用します。
アイシャドウ、カラーコンタクトなどの色素は酸化鉄が使われているので画像がかけたり、熱をもってやけどをすると悪いので、外さなければいけません。
入れ墨の色素も酸化鉄を含んでいるものもあるのですが、外すということは出来ないので、熱くならないか注意しながら検査を進めます。
ほかに、湿布などもラジオ波を当てることで、熱くなりやけどをすると悪いので剥がします。

実際、脳ドックでは、どのような検査をするのでしょうか。

ひとつに、MRAというものがあります。
これはMRアンギオというもので、脳血管を描出します。
脳血管の血液の流れを信号として受信し、画像を作ります。
動脈瘤や血管の狭窄(狭くなっているところ)などがわかります。

MRIというのは、MRイメージというもので、脳の画像として、脳にラジオ波を当てて信号の戻りを捉えて、様々な画像を作ります。
脳梗塞発症から1時間程度で判断できる拡散強調画像(DWI)というのは、解像度は悪いのですが、虚血した脳の部分が高信号として捉えることができます。
微少な出血を捉える撮像法など、ほかにも脳を様々な画像として、濃淡をつけて作ります。
脳を4~6mm厚、20スライス程度で全脳の画像を作ります。

時間と費用

1つの撮像法で3~5分かかるとして、大体、脳ドックとしての検査時間は20~30分かかります。
その間は動かないでいなければなりません。

脳ドックの費用は、健康保険の適用になりませんから、病院が自由に設定することができます。
3~5万といったところでしょうか。
ただ、頭痛がするとか、めまいがするから脳のMRI検査をする場合は保険が効くので、3割負担で1万円ぐらいでしょうか。

まとめ

自分の脳はどうなっているのか?
自覚症状が何もなくとも、脳ドックを受けるのは大切なことです。
特に、50歳からは是非受けてほしい検査です。
MRI検査は被爆もないので安心ですよ。

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